思考の外はどんな処?

5月の今頃というのは、一年のうちでも最も気持ちよく過ごすことができる季節だと思いますね。

だから公園などに散歩に行くと、大勢の人の姿をみることができます。そんな中でも最近はワンちゃんの散歩をしている人がとても多い気がします。

そんな時ふとネコちゃんはどうしているのかなと思うのです。子供の頃犬を飼っていたことはあるのですが、ネコは飼ったことがないのでネコの生態を詳しく知らないのです。

聞いた話ですが、家の中だけで飼っているネコの場合、決して外に出してはいけないと。一度でも出て外を知ってしまうと、出たい気持ちがあるのに出してあげられないので可愛そうだと。

確かにそうですね、知らないなら知らないままの方が幸せということもあるのです。外に出たいという気持ちが起きないのですから。

実は私たちのマインドについても同じことが言えるのです。通常私たちは、思考の煙幕の中に閉じ込められているのです。

だから自分のことをマインドだと思っているのです。思考の煙幕の外のことを知らないので、不満はないのです。

けれども、一度でも思考の外に出てしまうことができると、それが忘れられずに何とかしてまた外に出たいと思うようになるのです。

ところが、その欲望が思考でできているために、その欲望を落とさない限り思考の外に出ることはできなくなってしまうのです。

とは言うものの、思考の外こそが本当の自由の場所なのだと気づいたなら、人はそこから探求が始まるのです。

そしてその探求も思考で出来ていることに気づき、いつかは探求そのものも終わる時が来るのですが、その時にはきっと自由の場所に出れるはず。

その場所こそが本当のあなた自身なのですね。