過去もイメージに過ぎない

まだ来ぬ未来というのは、そのすべてがイメージの中のものですね。思考を使った想像でしか、未来のことを取り扱うことはできないのです。

それなら過去についてはどうでしょう?過去は未来とは違ってもうすでに起きたことです。だから現実だと感じると思います。

けれども、今この瞬間からみれば、過去は未来と何ら違いがないのです。ここが非常に大事な観点なのです。

過ぎ去った過去も実在してはいません。だから過去を振り返る時には、やはりイメージ(思考)を使うことになるのです。

結局、未来も過去も素直にイメージでしかないことを認めることなのです。特に過去がイメージだと気づけば、それは自分の中で変えることができるのです。

イメージは作り物だからです。あなたが無意識の中で作り込まされた自己イメージももちろんイメージなのです。

過去にトラウマになるような辛い経験をしたとしても、今となっては単なるイメージに過ぎないと見抜くことです。

そのイメージがすぐに消失していかないとしたら、それは自分のマインドが何らかの理由でそれに執着しているからなのです。

執着が落ちたなら、どんな過去であろうともそのイメージそのものも消えていってしまうのです。

その時に同時に未来も消えて、たった今周囲で起きつつあることだけに意識を向けていられるようになるはずですね。これが覚醒ということです。