マインドにとって執着は便利なツール

付き合っている相手に別れを宣告されて、それでもずっと相手のことが好きで会いたくて仕方がないということがありますね。

そういう状態を「引きずる」と表現したりしますが、場合によっては5年も10年も引きずってしまうということもあるかもしれません。

それを執着心と呼ぶのですが、それはどういったマインドの働きなのでしょうか?誰だってそんな辛く苦しい状態でいたいわけはないのですから。

私の説明はいたってシンプルです。それはただ、マインドが困った状態、対処しなければならない事案が必要だからなのです。

マインドというのは外側の何かとの関係において存在しているため、それがどんな形であろうと関わりが必要なのです。

別れてしまった恋人とは物理的な関わりは無くなってしまったのですが、マインドが思考によって永続する関わりを作り出しているのです。

そうやって困った事案をでっち上げておいて、それとの仮想的な日々を過ごすことでマインドが永続しようとしているということです。

だからマインドにとっては、執着することは非常に便利な生き延びる方策だということです。これを見抜くことができたら、マインドの理解は深まると思います。