不満を持たない子供は危険

人それぞれとはよく言ったもので、何にでもイチャモンをつけたがる人がいるかと思えば、ことさらなんの不満もないと言う人もいます。

どちらがお得かと言えば、それはもちろん文句が少ない人の方がいいのです。なぜなら、文句があればそれに比例して不満を持っているということだからです。

私たちは満たされたいという願望を誰もが持っているので、不満を感じると嫌な気持ちになるわけです。

けれども、もしもあなたが幼い頃からずっと不満がなくて、そのまま成長して大人になった今も不満がないというなら、それは危険な匂いがします。

それは幼い頃からすでに、本当の不満を見ないように隠してきた疑いが濃厚だからです。子供のときに親に不満を感じるのは自然なことなのです。

親が生きているワールドと子供のワールドは違うものだからです。違っているのに、何でも受け入れてきたならそれは自分を欺いている証拠なのです。

本人が気づいていないだけで、マインドの奥には都合の悪い感情や本音がたくさん溜まっている可能性が大なのです。

そうなってしまうには、それなりに理由があるのですからそれをまずは見つけること。そしてすべてをぶちまけるようにしてあげるのです。

自分の本音と一緒に無邪気さも心の地下室に放り込んでしまったことに気づくことができたら、そこから新しい人生がスタートするはずですね。