癒していくとは…

日頃いろいろな年代の方々にセッションを受けに来ていただいているのですが、概して若い方は癒しにそれほど興味がないものです。

今抱えている何らかの問題が解決してしまえばそれでいいということで、癒しなどということには興味があまりないのです。

それもそのはず、若いうちというのはこれから社会の中で成長してドンドンやりたいことをやっていくというエネルギーに満ちているからです。

そんな登り調子の間は、自分のワールドだけで生きていこうとしてしまうものです。他を見る余裕もないというのが本当のところかもしれません。

けれども、癒していくということは、単に問題が解決すればいいということではないのです。仮に一つの問題が解決しても、次の問題が持ち上がってくるはずなのです。

結局、これまでの自分の生き方や考え方が、今の問題を作った張本人だということに気付くこと、それが絶対的に必要なのです。

その上で、なぜそのような生き方、考え方を持つことになったのか、その原因を深く理解するために過去に遡るのです。

その過去に隠されたつらい感情のエネルギーを少しずつ解放していくと同時に、これまでに培ってきた考え方や生き方を脇へ置いていくのです。

それには少し時間もかかるし、そのことに熱心に取り組んでいく必要もあるのです。そこに情熱を傾けることができる人は、幸運だと思いますね。