観照者=意識

最初に観照者だけが在って、そして最後にも観照者だけが残る。その間に宇宙という現象界が生まれて消えていくのです。

その現象界をずっと観照者が見守り続けているのですが、その観照者こそが私たちの意識なのですね。

現象界においてはあらゆる体験が起きるのですが、そこにはどんな体験者もいないのです。

私たちの思い違いは多岐に渡っているのですが、体験者が不在では体験はないと思っているのも間違いです。体験はただ起きるものです。

また、観照者である意識がこの現象界の中に存在すると思い込んでいるのですが、実は違うのです。

私たちの意識はこの世界をただ見守っているだけです。当事者として生きているという錯覚が、そうした間違いを引き起こすのです。

この世界に住んでいると思い込んでいるのは自我であり、あなたの本質である意識は全く異なる次元において、ただ見守っているだけなのですね。