意識と思考

昨日のブログでは、「物語の内と外」というタイトルで、物語の中に組み込まれて生きるのか、あるいは物語を見る側で生きるのかについて書きました。

元々こうした発想ができるためには、自分の人生を物語として見る視点が必要であり、それが意識だという事です。

私たちは人類の歴史を見る時には、それを物語として見る事ができるのですが、現在進行形で刻々とやって来る毎日の出来事を物語としては見ないのです。

それは思考に乗っ取られてしまっているからです。個々人のマインドが思考を通してしか現実を見ないために、ただ起きる事を淡々と見る事が難しくなってしまうのです。

日々の思考から離れて、自らの広大無辺な意識に全感覚を戻す事ができれば、その時には物語の中に埋没していた事に瞬時に気づくはずです。

一日のうちたった一回でも数分の間でもいいので、しつこく絡んでくる思考から離れていようとする時間を持つことがとても大事なのです。

私は何が何でも瞑想をするべきとは思っていませんし、自分自身もそういう頑なさは苦手なので、瞑想が自分に合わないと感じるならしなくてもいいのです。

ただ思考から離れようと意識する事は、とても大切な事なのです。思考はやってくるものであって、決して自分ではないと気付けばいいのです。

日頃から、少し自分を取り戻している時に、意識に意識を向けるという練習をするだけでいいのです。それが日常的になったら、全体性の感覚を忘れないでいられるようになるはずですね。