自分の思考(考え、思い)を見守ること、自分の感情を見守るのです。あるいは、自分の気持ちや気分も見守るのです。
それを常態化していくことによって、見守る者という新しい自己がしっかり確立していくようになるのです。
自分は見守るものであって、見られるものではない。この見られるものこそが、自我なのです。
あなたの本質は決して、見られるものではないということですね。この感覚を養っていくと、内面が安定して穏やかになってくるのです。
毎日ずっと自分の思考や感情に飲み込まれて生きるのと、それを見守る側で生きるのとでは、決定的な違いがあることに気づきます。
後者であれば、当事者感覚が希薄になってきます。その結果、勝敗にこだわらなくなり、勝者でも敗者でもなくなり、ついでに加害者でも被害者でもなくなるのです。
被害者が消えてしまうと、当然のこと復讐心も消えていくことになり、その結果人類から戦争が消滅してしまいます。
つまり私たち全員がやらなければならないこと、それはたった一つのこと。見られる側から見守る者へと変化することです。
これだけで人類の未来は劇的に変化してしまうはずです。一人ひとりの生き方が思考優先から意識側へとシフトしていくように祈るばかりです。