未来というのはイマジネーションの中にしかないはずなのに、私たちはその未来をとても大切なものだと思い込んでいます。
というのも、今実現していない希望や夢というのはその全てが未来の中にこそあると思えるからですね。
そのため、最も大切な現在を犠牲にしてでも、未来を優先しようとしてしまうのです。何を言っているか分かるでしょうか?
例えば、今この状況がどれほど理不尽で苦痛であろうとも、ここを乗り越えることで希望する明るい未来が手に入ると思うのです。
要するに現在の苦悩と未来の満足の間で取り引きしているわけです。今どれほど惨めなことが起きていても、未来のために頑張るというわけです。
これがうまくいかない理由は、思いのほか明々白々なのです。それは、明日の自分は今日の自分から生まれるからです。
osho 曰く、「どうしてくたびれた旅が喜びに満ちた目的地に続くだろう?」ということなのです。
自己犠牲によって波動を下げた挙句に、マインドの中に苦しみを蓄積してしまえば、その先に待っているのは悲惨な毎日になるのは明らかです。
歯を食いしばるのは、明るい未来のためではなく、今この瞬間の喜びのためでなければならないということです。
マインドはいつも取り引きしたがるのですが、それをしっかり見守ることができればそこから離れていることができるのですね。