広大な内側の世界に気づく

自分の外側で起きていることにばかり捉われて、その中心にいる自分自体のことを見過ごしてしまっている人は沢山います。

この状態であれば、何も人間に生まれる必要はなかったと思わざるを得ません。動物は皆そんなふうに生きているのですから。

せっかく人間として生まれたからには、人生の中心である自分自身にもっともっと注目して生活することです。

そこで初めて、自分は思考ではなく意識だということのニュアンスくらいは分かるようになるのだと思います。

外側の世界でありとあらゆることが起きていて、それに比べてちっぽけな自分の内側なんてと感じてしまうのかもしれません。

けれども、外側の世界と同じかそれ以上に内側の世界は広大なのです。見つめれば見つめるほど、底なしに深いことに気づくはず。

この世界でどれほどの成果を成し遂げたとしても、それが単に外側で起きていることであるなら、一過性のものに過ぎません。

代わりに内側に真実を見ることができるなら、それは決して一過性のものではないのです。人生を超えて普遍的な領域に踏み入ったということです。

それによって、無限に輪廻をし続けるのか、あるいは二度と戻らないことになるのかに大きく影響するのですね。