戦えば惨めになるしかない

osho の言葉に次のようなものがあります。

「降伏の中に勝利があり、戦いの中に敗北がある。もしあなたが欲求不満だとしたら、それはただただあなたが必死に戦ってきたことを表している」

降伏、降参、觀念、明け渡し、どんな言い方でもいいのですが、この中になぜ勝利があるというのでしょうか?

その勝利とは一体何に対してのものなのか?それは、自我に対する勝利を意味しているのです。降伏や明け渡しは自我の死を意味するからです。

一方で戦いというのは自我にとっては好都合であり、自我は活性化し続けることができるのです。この単純な仕組みを理解すること。

自我が強く君臨すればするほど、あなたの人生は殺伐としたものとなり、潤いや豊かさなどから遠のくことになります。

なぜなら、自我の根っこにあるものは分離感だからです。あらゆるものは分離しているという思いの中に、自分は個人だという信念があるのです。

分離からは惨めさがやってきて、そこから防衛が生まれるのです。それも必死の形相で防衛をし続けることになり、まさに自我の天国ですね。

自我を敵対視する代わりに、その仕組みや構造を深く理解することです。理解すればもう敵ではなくなるのです。

最終的には自我を手なずけて、その機能や能力だけを使うことができるようになるでしょうね。