友人の死を目の当たりにして、いつもよりも深く自分の死を見つめることができて、少しだけ生きる感覚が変化した感じがしました。
死をリアルに感じようとすればするほど、今この瞬間の生というものが有難いもの、得難いものを得ているという感覚になったのです。
そうなると、当然のことながら感謝のような気持ちが溢れてきますね。初めのうちは、今の仕事をするようになってからの人生への歓びがきました。
そのうち、自分にとって都合のいいことも都合の悪いことも、分け隔てなく全部丸ごとがプレゼントなのかもと。
更にいえば、ああやっぱり人生という物語は夢のようなものだなという感覚。不確かで、何一つ残るものがないのですから。
どんなに激しい夢であっても、朝目が覚めれば消えてしまうのと同じこと。身体から解き放たれて本質に戻れば、全ては夏の夜の夢と同じ。
若い頃はほとんど不可能に近いことかもしれないけれど、自分の死としっかり向き合うことのメリットは絶大です。
今日、亡くなった友人の最期の顔を見にご自宅まで押しかけてきました。ただ穏やかに眠っているようで、もうすでに本質に戻ったのかなと。