分離という信念が恐怖を生む

信念というのは、堅く信じて疑わない事と定義することができますが、本当は信じることの中に疑いは必ずあるのです。

自分が信じていることが間違っていては困るので、安心するために疑う心を封印してしまうということです。

その信じることの最上級のものが信念であるので、信念の下には当然のこと疑いが隠されているということです。

そのことを知った上で、私たち自我が最も頼りにしている信念とは、自分は分離しているという考えです。

自分とはこの肉体の内側であって、外側の世界とは分離していると信じているのです。誰もがそのことを疑ったりしないのです。

けれども、分離という信念の奥には必ず疑いが隠れています。その疑いの心を捜すことです。それを見つけ出すのです。

なぜなら、もしも分離という信念は間違いだったと気づくことができれば、あらゆる恐怖感が消えてしまうからです。

私たちが抱えている恐怖感は、この分離しているという信念から作られるからです。恐怖から解放されたいのであれば、まずは分離を疑う心を見つけること。

岩のように固い信念に騙されない勇気が必要なのです。分離しているという信念が消失すれば、その瞬間から恐怖も消えてしまうはず。

自分の存在が全体と一つだと気づくことで、生死がなくなるのです。そうなったら全く違う人生を生きることになるでしょうね。