自分の中にこの世界とはまったく関わっていない部分があるということに気づくことがとても大切だと思っています。
それはこの世界と距離ゼロにあるのにも関わらず、接してはいないと言うことです。これが何を意味するのか?
それは次元が違うということです。重なっているように見えても、実際にはくっついているわけではないのです。
あなたがどれほど悲しんでも、どれだけ怒り苦しんだとしても、その部分はそれを全部知りつつもどんな影響も受けない。
逆にあなたがどれほど幸福で、楽しい瞬間を過ごそうが、やはりそれはそれを見守っているだけなのです。
それはこの世界の法則からも除外されていて、つまり諸行無常の原理の外にあるものです。変化する何ものもない。
だから時間からも空間からも独立しているのです。それこそが私たちの本質なのです。それを意識と言ってもいいし、観照者と呼んでもいいし。
そこに注意を向けている時間を作ること。そして慣れてきたら、可能な限り普段の生活の中にそれを取り込むのです。
自我は徹底的に邪魔をするはずですが、それをうまくかわしながら少しずつ地道に練習して行くしかないですね。