この世界の一つの大きな特徴あるいは法則と言えるのですが、それは「あらゆる物事は通り過ぎて行く」というものです。
何かが居座って延々と続いて行くものなどないという事です。ごく当たり前の事ではあるのですが、生きる上での私の大きな支えになっているのです。
私の根本にあるのは、嬉しいことであれ辛いことであれ、何であろうとドンドン通り過ぎていってくれ、というのがあるのです。
よく、幸福感に包まれている時に、この時間が永遠に続けばいいのにというセリフを聞くことがあるのですが、私には当てはまりません。
何故かはわかりませんが、とにかく通り過ぎることが健全な感じがするのですね。物事は滞ると腐敗してしまうと思っているようです。
もちろん辛い事があれば、どんな理屈も関係なく早く通り過ぎてくれと祈るのです。そしてその祈りが届かなかった試しはありません。
だからそれでいつも救われるのです。絶対に救われると決まっているのです。それがこの世界の掟だからですね。
渦中にいる時には、通り過ぎるのに時間がかかると感じてしまったとしても、通り過ぎてしまえば、あっという間だったという事になるのも知っています。
だからこの世界が一過性であること、その儚さには感謝しかありません。