私たちは誰もが二つの世界で生きています。一つは内側の世界であり、もう一つは外側の世界ですね。
ところが、そのように内と外を明確に分けて生活している人は少ないのかもしれません。その証拠に、内側が満たされていないのを外側の世界で代用しようとしてしまうのですから。
内側と外側は確かに連動しているのですが、だからと言って外側のものを内側に入れ込むことはできないのです。
ここをはっきりさせておくことがとても大切なのです。そうでないと、いつまで経っても実りのない、不可能な努力を続けた末に死んでいくことになってしまいます。
内側というのは自我のいる場所です。自我は外側の世界のいかなるところにもいたためしはありません。誰の自我であろうとそれは同じです。
確かに身体は外側の世界に直接接触してはいますが、やはり身体は自我ではないのです。内側に閉じ込められている自我の特徴は、欠乏感です。
いつも足りないという感覚で生活してるのです。そして、誰もが間違ってしまうのですが、内側で足りないという感覚をなんとかしようとして、外側で何とかしようとするのです。
ところが外側の世界で何を手に入れようと、内側にいる自我の欠乏感が消えることは決してないのです。だからこの努力は虚しいのです。
外側の物質的世界を豊かなものにすることと、内側を満たすことをそれぞれ別々にバランスよく進めていくことです。
外側の豊かさは、元々があなたの思考によって作られた宇宙なのですから、外側の豊かさはあなたがそのことに気づけば保証されているものです。
一方の内側の豊かさについては、自我という偽りの自己に気づいて真の自己に目覚めるなら、そこには豊かさ以外の何ものもないと気づくことになるはずです。
内外ともに元々豊かであるということに、早く気づきたいものですね。