人は自分のことを分かって欲しいといつも思っているのですが、それが叶わないとそれを何とかしようとして行動に出るのです。
それを私は20年以上前から問題行動と呼ぶようにしています。つまり、「問題視してもらうための行動」を略して問題行動と言っているのです。
それは幼い頃から始まります。大人になってから急にやってくるということはありません。ただ本人の年齢によって、問題行動の内容が変化することはあります。
幼い頃は、おねしょやアトピー、小児喘息などがよく知られているものですし、不登校や引きこもりといった形を取ることもあるわけです。
大人になってからは、それこそ社会に出ていくことを拒んで社会生活を棒に振ってしまうこともあるかもしれません。
あるいは、結婚に失敗するなどはごく普通にある問題行動の一つだと考えられます。また、身体の不調や病気として現れてくることもあるのです。
ご本人が自分の本音(自分を分かって欲しい、自分の気持ちを汲み取って欲しい、自分を見て欲しい等々)に気づかなければ、いつまでも問題行動は続いてしまうのです。
問題行動の裏側にあるのは、訴える気持ちなので、当然のことながら満ち足りた幸せな人生を自ら拒否することになるのです。
そうやって日々を問題行動に当てることで、人生の貴重な時間をあっという間に失ってしまうことにもなるのです。
こうしたカラクリにしっかり気づいて、心の奥深くに隠された本音に十分に光を当ててあげることがとても大切ですね。