少し前のブログでも書いたのですが、私の人生の根底にあるもの、それはどんなものでもやってきては過ぎ去って行く、これです。
これがとてつもない救いでもあるのです。それが喜びであれ悲しみであれ、どんなことでも留まらずにドンドン過ぎていくのです。
それだけ人生というのはつかの間のものだということ、本当にはかないということなのです。それがあるから生きていられるのです。
ところが自我というのは、何であれそれを捕獲して自分のところに取っておこうとするのです。それを執着と呼ぶのです。
執着は自我にとっては自然なものですが、この世界の法則からするとかなり病んでいると言わざるを得ません。
滞れば腐敗するのです。右から左へ淡々と流れていくことの美しさに気づけばいいのです。それが清々しさを感じさせるのですから。
どれほど大切な人と共にいる時間が愛おしくとも、それも他のものと一緒に流れていってくれるからこそ、光り輝くのです。
人生の素晴らしさはそこにあるのだと思います。そして二度と同じことは起きない。常に流れて変化し続けている。
損をしたと思っても、得をしたと思ってもそんなことは川の流れに浮かぶゴミのように消えていってしまうのですから、どうということはありません。
そして全てが流れ去ったとしても、そこにいつも変わらずにいるもの、それこそが本当のあなたの姿なのですね。