子供の頃は、多くの人が手と手を合わせてやや上の方向に向かって祈りを捧げる姿を見て、神はどこか遠くの上の方にいるのかもしれないと思っていました。
人間は下等で、神は精神的に高いところにいる。そんなイメージが自動的についていたように思います。
ところが、いつの頃だったのかはっきりとは覚えていないのですが、きっと大人になってからだとは思うのですが、神は外側にはいない。自らの内側にこそいると直感的に気づいたのです。
その感覚がやってきてからは、内側の世界に意識を向けずに生きているのは、ほとんど動物と同じだという感じがするようになったのです。
人間であるなら、外側の世界と内側の世界の両方をバランスよく意識する必要があると分かったのです。
神が内側に在るというのは、外側よりも内側の世界の方がはるかに大きいということを理解するのと同じです。
外側の世界が一過性の夢のようなもの、儚い幻のようなイメージに過ぎず、内側の世界こそがリアルなものだと。
ただし、あまりにも五感に頼り過ぎて生きてしまうと、内側の世界をどう捉えたらいいのかが分からなくなってしまうのです。
五感は主に自我のものであり、内側を感じるのは意識の範疇なのかなと思うのです。だから、今日も相変わらず意識に意識を向けることを忘れないことですね。