心の余裕が優しさを生む

他人の行動を見ていて、「我先に」と、「譲り合い」というのがあるとしたら、誰でも後者の方を好むものですよね。

「我先に」はどうもギスギスした感じがして、戦っていて余裕がないように感じるし、「譲り合い」の方は印象として笑顔やゆったりした暖かな感覚があります。

毎日のようにクルマを運転していると、「我先に」の方が圧倒的に多く見受けられるのです。交差点で対向車線のクルマが右折しようとしているのをイメージしてください。

自分が直進しようとする時、対向車を先に行かせるのか、あるいは自分が先に直進するのか、2択の状況です。

この2択には案外様々な条件が重なって、その時々で状況が異なります。私の場合は、対向車の後ろに他のクルマがいない場合、自分が先に行くことを選ぶかもしれません。

もしも対向車の後ろにもクルマがいる場合には、概ね譲ることを選択しています。あとは道路の形や、その他にも多くの要素が絡みます。

要するに、全体を見て譲るのか先に行くのかを都度選択しているということであって、いつも譲るというわけではありません。

そのほか、自分の後ろにクルマが並んでいない時の方が気持ちよく譲ることができるというのもありますね。

何でこんなことを書いているかというと、私自身が交差点を右折しようとしている時に、対向車が何台も通り過ぎるのに誰も譲らないという状況が結構あることにがっかりしているからです。

そんな時、ああ残念だなあと。この人たちだって、自分が右折する時には譲ってもらえたら嬉しいはずなのになと。

きっと心に余裕がないからかなと。余裕がないと、視野が狭くなるし、急いでいる時などは1秒でも早く行きたいと焦るので、譲るという選択肢がなくなってしまうのかな。

人それぞれに事情ってものがあるので仕方のないことなのですが、なるべくなら日々余裕を持って生きていきたいものですね。