言葉を使わない練習

街を歩いていて、誰かのお家の庭先にとても綺麗な花が咲いているのを見かけて、「ああ、何て綺麗な花だろう!」とつい口にするかもしれません。

その言葉が、例えほんの少し口を動かすだけで、ほとんどは口の中で小さく独り言のように言ったとしても、やはりそこには言葉があるのです。

そんな時に、心の中でも全く言葉を発せずにいられたとしたらどうでしょう?きっと、見るということにもっと意識を向けることができるはず。

そうなんです。私たちは、色々なものや出来事などを見るにつけ、必ずと言っていいほどほんの少しであろうと、口が動いてしまうのです。

必ずや言葉を発生させてしまっているのです。その結果、ただ見るという純粋で無防備なやり方を忘れてしまっているのです。

そこで是非、言葉を発しないようにする練習をしてみて欲しいのです。どれだけ、見ることに付随して言葉がやってくるのかに気づくはず。

私たちが日頃、どれだけ気付かぬうちに思考(言葉)に依存し切って生活をしているのかを、思い知らされることになるでしょうね。

そして、見るということに言葉がくっついて出てこなくなった時、それは即瞑想的に生きることができるようになったと思って間違いないです。