瞑想というのは、ただ黙って何も考えずに静かにするということだとしたら、なぜわざわざそんなシンプルなことを練習する必要があるのでしょうか?
それはみなさんも分かっている通り、思考を止めることがとても難しいからですね。何も考えないようにしていても、すぐに思考がやってきます。
この勝手にやってくる思考のことを自動思考などと呼ぶらしいのですが、主人である自分の言うことを全く聞こうとしない不届者なのです。
私の場合、その自動思考のような分かりやすいものは、比較的止めておくことができるのですが、その代わりにもっと強敵がいるのです。
それは、何もしない状態が少しでも続くと、すぐにその隙間を埋めようとして、心の中で曲を奏でる奴がいるのです。
何の曲かはその時によって異なるのですが、クルマを運転しながら一緒に歌ったりした曲は、あっという間にそれに使われてしまうのです。
鼻歌的なこともあれば、オリジナルの楽曲を思い出しているような時もあれば、本当にさまざまなのですが、とにかく音楽をぶち込んでくるのです。
大学生の時には、試験問題を解いている間にこいつがやってきたので、流石にびっくりしたのを覚えています。
つまり覚えているだけでも学生の頃からその現象は起きているので、かなり年季が入っていると言ってもいいので、本当に強敵なのです。
これまで、ある程度放置してきたこともあったのですが、そろそろ本気でそいつを退治したいと思うようになりました。
それで昨日から真剣に曲が始まったらすぐに、強制的にストップさせるということを続けているのですが、奴はどうも私の左脳にびったりと張り付いて、簡単には取れなくなってしまっているようです。
半年かかろうが一年かかろうが、いつかは消えてもらう必要があるので、この対処にしばらくは従事することになりそうです。
そして、自動思考も完全に無くしてしまえば、晴れて右脳を中心に生きる清々しい人生が待っていることになると思うのです。