どちらでもなさに憩う

完全なるど真ん中というのは、次元が異なるのかも知れません。そこの一点のみが、二元性から非二元に変わる場所だからです。

心を静かにしばらくじっとしていると、いつも騒がしくしている思考が緩んで来るのが分かります。

そうすると、善なるものも悪なるものも消えて、過去も未来も同時に消えていってくれるのです。それが本当に心地いい。

そのどちらでもない地点にいられる安心感、実際両方とも思考が作り出していただけだったのだということの気づき。

それをただど真ん中と表現しているだけで、結局のところ二元性の世界というのは思考による作り物だったということ。

自我の癖でもあるのですが、自分自身の悪の部分をできるだけ善へと変えていきたいと願っているわけです。

ところが、その悪も善もともに幻想でしかなかったと分かるので、意味のない自己改善というものから解放されるのです。

そうなると、やるべきことがなくなっていくのですが、慣れないうちは困ったことになったと感じるかも知れません。

けれども、ただ楽しめばいいのだと、ただ戯れていればいいだけだと気づくのです。それが本当の意味での救いなのかも知れません。

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