条件付の愛 その2

愛とは元々無条件であるという特性があり、条件付の愛というのはニセモノの愛だというお話しをしました。

ニセモノの愛の化けの皮を剥ぐと、そこには恐れや怒りなどが隠れています。いつもお話しているように、本当の幸せを手に入れるためには、できるだけ純粋な愛を与えることです。

それ以外に自分を幸せにする方法は一つもないということをしっかり自覚することです。すばらしい快適な生活を手に入れても、やさしい彼に守られて安心することができても、おいしい食べ物や高級ブランド品を沢山買い集められても、本当の幸せを手に入れることはできません。

ここが分からない限り、それこそニセモノの愛で作ったニセモノの幸せで、自分を騙して満足したつもりになって生きていくことになりますが、その人生はおのずと色あせて何を得たとしても満たされることのない毎日に気がついてしまいます。

誰の心の中にも間違いなく、純粋な愛が満ち溢れています。それが本当の私たちという存在なのですが、エゴがたくみにそれを覆い隠して生きてきてしまったために、自覚をもてなくなってしまったのです。

愛を使おうと思っても、必ずといっていいくらいに恐れや怒り、犠牲や取引といったものがついて来て、純粋な愛を汚してしまうのです。それは人間である以上、ある種仕方のないことかもしれません。

しかし、「奇跡のコース」ではその不純物を使わないようにして、可能な限りの真の愛を与える方法を教えてくれています。

愛をそのまま自分の中にしまっておくことはできません。愛は与えることによって限りなく拡張しつづけるという性質を持っています。そして、与えることによって、自分の中に眠っていた愛に更に気づくことができ、与えた側も与えられた側もともに愛を増やして行くことができるのです。

愛を与える人になるかどうかは、自分の選択一つにかかっています。他には何の条件もありません。生まれながらの気質や能力には一切関係ありません。

エゴが作った選択するという誰もが持っている心の機能を、そのためだけに使うことにしたいですね。

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