達成感

人は何かの目標を苦労して成し遂げた時には、それなりの達成感を感じるものですね。ある種の満足感とも言えるし、そういったことを繰り返して自分への自信というものを養っていく、大切な感情だと言われています。

ところが、残念ながら自分の場合はほとんど何をしても達成感を味わったという記憶がありません。子供の頃から大人になっても一貫してそのことは今もって続いています。

達成感を味わうことができないのですから、なかなか過酷な人生です。その理由はいくつか考えられるのですが、最も大きな理由は足りてないという感覚、つまり欠乏感が強すぎて、何を達成しても満足できないのではないかと思っています。

そしてもう一つの理由は、元々達成することに何らかの価値あるいは意味を感じていないのではないかということです。意味のないことをいくら積み重ねて達成しても、意味を生じるということはありませんね。

このことと、昔からやりたいことが一つも見当たらないということとは、何か連動しているように思えます。自分の周りに自分にとって価値あるものを見い出せない状態で、なにを成し遂げたとしても何も感じないのは尤もなことかもしれません。

そんな何となく不満足で興味の対象のない人生に、一条の光が差して来ました。それは、この世界で何を成し遂げようと、そこには何の意味も感じなくていいんだということに気が付いたのです。

特に何か物質的なことや物理的なこと、あるいは自分以外の人にもはっきりと分かるようなことについては、何を達成してもそこに意味はないとはっきりと分かるようになりました。

価値のあること、意味のあることとは、人生が本当の幸せに向かうという一点だけです。従ってそれ以外のことには、何をどう成し遂げたところで意味はないのです。

つづく

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