淡々と生きる

以前ハワイに数年住んでいた経験がある人から聞いたのですが、ハワイは日本のような季節による変化がほとんどないので、何かベターっとした数年だった印象があると言っていました。

確かに日本にいれば、数ヶ月に一度は大きな季節の移ろいというものを感じながら生活しているので、何かこう一年のめりはりのようなものがあると思いますね。

季節の移り変わりというのは、どうも身体にとってはこたえるもののようですが、気持ちの上では目に映る周りのものがいろいろな変化をするので、その変化を楽しむことができたりします。

女性の身になると、きっと季節によってさまざまなおしゃれができたりするでしょうから、そういう楽しみもあると思います。

サラリーマンの時には、週末は会社がお休みというのが一週間のけじめのような役割をしていてくれた部分があったと思います。その分、月曜日が何となく明るい気分になれない感じでしたね。

それと月の中で給料をもらえる日というのがありますので、それも月のどのあたりを自分が生活してるのかということの目安になっていたと思います。

それが、今のようなセラピストの仕事をするようになってからは、週末というものが実質ないようなものなので、今日が何曜日なのかという思いがものすごく薄れてしまいました。

それとボーナスは言うに及ばす、給料日というものがなくなってしまったので、月末なのかどうかというような感覚すら消えてしまいました。

サラリーマンのときのような出張というものもなくなり、毎日同じ部屋で、来て下さるクライアントさんを相手にセッションをする生活は、ほとんど年間通して変化がありません。

そういうわけで、本当にめりはりのない毎日というものを送るようになってしまいました。自分としては、実はそれが意外に心地いいのですが、いろいろな変化を求める人にとってはもしかしたら退屈な人生に感じてしまうかもしれませんね。

毎日を淡々と生きるということ、これは何物にも勝るかけがえのないもののように感じてしまうのは私だけでしょうか。