重荷をおろす

私たちは時として、知らず知らずのうちに自分に対してとても過酷な重荷を背負わせています。一番代表的なものは、自分の人生にしっかりとした責任を持つというものですね。

どんなに辛かろうと、生まれてきてしまったからには、天寿をまっとうしなければならないとか、いつも正しくあらねばならないとか、いつもたくさんの重荷を背負わせてしまっています。

何だか頑張らねばならない、いい加減ではいけない、とにかく人に後ろ指をさされるようではいけない、など数え上げたらきりがありません。

何かというと、自分には○○するべき責任があるということばかりを主張する人や、それが自分の義務ですからと自分を追い込むタイプの人もいますね。

なんだか立派な人のように感じないわけでもありませんが、どうも堅苦しいし、そういう人と話しをしていると息が詰まる感じがしてきてしまいます。

いつも最も正しい判断をしなければならないと思っている人は、きっと気が休まることがないのではないかとこちらが心配してしまいます。

どうしてそんなに自分に重い荷物を背負わせておきたいのでしょうか?確かに手ぶらで気楽に歩いている人よりも、思い荷物をしっかりしょって一生懸命歩いている人のほうが立派なような感じがするかもしれません。

しかし、重荷を背負って幸せな人はいいのですが、もう辛くて肩が痛くてしかたがないというくらいに疲労してしまっては、人生から笑顔が消えてしまいます。

重い荷物を降ろして身軽になるということは、実は勇気がいることなのです。そのことに気付いている人は少ないかもしれません。

自分は何かわけのわからない重荷を背負っているかもしれないと感じるのでしたら、その重荷の正体をしっかり見つめてみることです。

その重荷は自分にはいらないと決意することができたら、きっとすがすがしい気持ちの毎日がやってくるはずです。