密接に係わる

マザーテレサは次のような言葉を残しています。

+——————————————————-+
誰かに愛をもたらしたいと思うなら、
その人に密接に係わらなければなりません。
もし、数を求めるなら、
ただひとりの人に愛と尊敬をもって接する代わりに、
数の中に自らを失ってしまうでしょう。
私は、人と人との間に起こることの存在を信じます。
一人ひとりの人は私にとってキリストです。
そして、その人のうちには、
ただ一人のイエス様がおられるのですから、
今まさに出会っているその人が、
そのとき、私にとって、この世界におけるたったひとりの人なのです。
+——————————————————–+

まさに奇跡のコースの教えと全く同じことを言っているのでびっくりさせられてしまいます。一人ひとりの心が癒されていくということは、人と人との係わり合いの中にこそその過程があるのです。

心と心の係わり合いには相手の人数は関係ありません。どれだけ深く、心の中を分かち合うことができるかということにかかっているからです。

相手と密接に係わることで、自分の中にある隠された部分が相手に投影されていることに気づくことができ、そこに許しの入る隙間ができてくるのです。

相手と深く係わることは、自分の内奥を見つめることでもあるからです。そして、相手の心の奥に真実の愛の部分を見出すことで、自分の心にも同じものがあると気づくことができるのです。

自分の周りにいるどんな人との間の関係性においても、愛に気づくチャンスが静かに手を広げて待っていてくれるのです。