視点のシフトは画期的な変容をもたらす

私たちは、幼い頃から努力しただけ成果が出るし、そうすることにこそ人間としての価値があるということを教えられて育ちます。

確かにそれは大切な教えかもしれません。自分の願望を達成するために、それなりの努力を惜しまない生き方というのは、素晴らしいと思います。

しかし、どんなことでも常に努力をしなければ、何事も達成できないということに縛られてしまうと、楽をして手に入れることを否定することになってしまいます。

つまり、あまりにシンプルで簡単なことは、容易に実現してしまうので、あまり価値を見出すことができないということになるのです。

こういったことは、考えるということをベースにした信じ込みであるということに気づく必要があると思います。

人生において、本当に大切なことはたった一つ、自分は何者なのかということに気づくことです。間違った思い込みで自分というものを認識している限り、何を為し得たとしても結局意味がないからです。

本当の自分とは誰かということに気づくためには、実は努力など一つもいらないのです。もしかしたら、その気づきは神の恩寵によってもたらされるのかもしれません。

最も大切なことに気づくために、我々が慣れ親しんだ努力と時間を投資するということが、全く必要ないというのはなんと皮肉なことでしょう。

それはほんの一瞬のちょっとした視点のシフトによってもたらされるのです。この人生という物語の中で、前線部隊の兵隊のようにして生きてきた人にとって、それ以外の生き方があるという気づきはまさに青天の霹靂かもしれません。

しかし、本当の自分とはその人生の登場人物ではないのです。ただただ、そうした自分を見る側にいる自分、その視点があるということに気づくチャンスは必ずやってきます。

それに気づいたときに、人はどんな努力も必要としないで、ゆるやかに変容していくことができるのです。それは、まさに奇跡ですね。

それまで、どれだけ頑張ってよりよい自分になろうと頑張ってもどうにもならないままであったものが、ただ視点が変わっただけで変化は起きてくるのです。

そのチャンスは、きっと誰にでも訪れるはずです。多くの人に、そうしたチャンスがやってきているように感じるのです。本当にいい時代に生まれたと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です