損得は思考の中にしかない

株に投資している人は沢山いますね。私も、会社員のときには、持ち株制度というのがあって、地道に会社の株を買っていたことがありました。

それは、投資という感覚よりもある種の貯金のような感じでした。毎月、細々と給料から一定の額を天引きされるという方式でしたから。

株式というのは、当然のことながら誰かが儲ければ、その分だけ誰かが損をすることは分かっています。それでも、自分だけは何とかうまく儲けられたらという気持ちで、株式投資をするわけです。

一般のギャンブルだって、誰かが儲けて誰かが損をして、それでつじつまが合うのです。それは、単純な足し算引き算の世界ですね。

誰かに貸したお金を返してもらえなければ、自分は損をし、相手はその分得をし、プラスマイナスはゼロになることは明白です。

これは宇宙の法則と言ってもいいかもしれません。けれども、実はこの宇宙の実態というものは本当は曖昧なもので、そこに法則を作り出しているのは思考なのです。

つまり、あなたの思考がこの世界、そしてこの世界の足し算引き算の法則も作り出しているのです。残念ながら、私たちは自分という個人も実態があると確信していますが、それも同じように思考の産物に過ぎません。

こうして、あまりにも思考の世界にどっぷり浸かってしまっているために、それが真実だとしか感じられなくなってしまっているのです。だとしたら、思考を越えた真実はどうなのでしょうか?

まさかと思われるかもしれませんが、誰かがを得すればその分だけ誰かが損をするなどという法則は、真実にはありません。足し算引き算の法則は真実には通用しないのです。

真実は、あなたが誰かに与えた分だけ、それはあなたにも、そして相手にも同時に増えるのです。真実においては、あなたは決して損をするということがありません。

私たちの本質においては、奪われるということが不可能だからです。そのことに信頼をおくことができるなら、私たちの誰もが一瞬にして愛の人になってしまうでしょうね。