外界はあなたの心を映し出す映像

「街が色づく」という表現がありますね。今の季節にぴったりの言葉です。今年の紅葉はいつもよりも、ひときわ綺麗な気がするのは私だけでしょうか。

クルマでの朝の通勤時、あるいは駐車場から事務所までの徒歩の時間、毎日の見慣れた風景が本当に「色づいている」のが、嬉しいのです。

色彩というものが、私たちの感性にどれほど働きかけてくれるのか考えてみると、とても不思議な感じがしてきます。そして、その逆も言えるのです。

つまり、自分の心の在り様によって、それが外の景色に色濃く影響を与えるということです。それは、きっと誰もが一度ならずとも経験しているはずですね。

すごく落ち込んだときには、確かに街の色彩が濁ったように見えてくるものですし、悦びに溢れた心の状態のときにはキラキラして見えてくるものです。

絶望していれば、風景が灰色になるでしょうし、何かとてもいいことがあってウキウキしていると、ゴールドを帯びて見えてきたりするのです。

あれは、単なる気のせいではなくて、正真正銘の、気(エネルギー)のせいなのでしょう。心の中のエネルギーの状態によって、知覚が強く影響を受けるということです。

それほど、私たちの感性とは繊細で微妙なものなのです。あなたの知覚は、街の風景をどのように捉えていますか?よく観察してみて下さい。

あなたの外側には、あなたと関係のないものは一つもありません。すべてが、あなたの心を映し出す映像なのですから。