真実はやってきてくれる

日々、たくさんのクライアントさんと接していて、心の闇があまりにも大きすぎて、簡単には太刀打ちできそうもないと感じることが多々あります。

いくら理屈を展開しても、1mmの役にも立たないなという思い、クライアントさんの心の中に、何か巨大なブラックホールのようなものでもあるのかと…。

そんなものがあるのなら、とてもじゃないけれどそこへは近づくことすらできないと思うこともあります。勿論、お手上げ状態になるわけです。

けれども、そんなことは私ごときの単なる独りよがりに過ぎないということを発見させてもらえることもあるのです。それは、私にとっては一種の奇跡のような感じさえするのです。

え、どうして?なぜそんなに急に多くのことを理解して、深い気づきを得ることができるのだろうか?今までできなかったことが、それほど短期間に癒されるのか?

でも本当は奇跡でも何でもなくて、起きるべきことがちょうどそのタイミングで起きているだけなのですね。源泉からやってきた現象が、その都度起きているのです。

真に大切なことは、向うからやってくるということです。私自身も含めて、私たちに何かの力があるわけではなくて、それはやってきてくれるのです。

やってきてくれる、それは素晴らしいことです。完璧なことです。この世界の何かに力があると思い込めば、必ずや苦しみが襲ってくるのです。

真実はこの世界の中にあるのではなく、この世界を紡ぎつつある源泉にあるのです。それへの信頼を決して忘れないことですね。

それは、誰のもとにもやってきてくれる、必ずやってきてくれます。そのタイミングがそれぞれに違うだけなのです。もうすでに、やってきてくれた人のところにもまたやってきてくれます。

一度見た真実に深さはありません。それは、完璧にしか見ることができないのですから。