数か月前から、スマホでやるあるゲームに嵌っているのですが、そのゲームのいいところは勿論無料ということもありますが、ある回数分失敗すると一定の時間たたないとゲームができなくなるというシステムなのです。
これがとても自分にとって都合がいいのは、無制限にやれてしまうゲームであれば、自分の時間がたっぷるある私は、一日中やってしまうかもしれないので、うまい具合の制限がかかっていることになるのです。
簡単な面はすぐにクリアすることができるのですが、難しい面は何度挑戦してもダメなのです。そういう挑戦し甲斐のある面をクリアできたときには、とても爽快な気持ちになれるのです。
そして、次へ次へとどんどん進んでいくのですが、これってちょうど人生と同じような感じがするなあと思ったりもするのです。
なぜかというと、難しい面に挑戦して、やっとクリアできた喜びは大抵ものの3秒くらいで終わってしまい、またすぐに次の面へと気持ちが移ってしまうのです。
この面をクリアしたら、ここをクリアしたらどんなに嬉しいのに…。そう思って頑張ってやっとクリアできたと思ったそのすぐあとには、次の面へと進んで行くのです。
余韻も何もあったものではありません。結局人生も同じこと、これを達成できたらどれだけいいだろう、あれを手に入れられたらきっと幸せになるに違いない。
けれども、何をどう実現できたところで、結局はまた未来への期待が脈々と続くだけなのです。もうこうしたことをどれだけ繰り返してきたことでしょうか。
すべての面をクリアした途端に、手持無沙汰になってしまうのがオチなのです。それなら、一体未来に私たちは何を期待して生きているというのでしょう?
本当は、未来に何がやってこようがあなたの人生は何も変わらないのです。だから、今を大切に十分に生き切ることしかないのですね。
かつての坂本九の歌で、「明日がある♪」というのがありましたが、明日は決してありません!過去もありません。そうした錯覚を見抜いて、今しかないということに気づくことです。今がすべてです。
今をトータルに生きること、それこそが生の目的なのですから。