考えないで感じなさい!と言われたことがあるでしょうか?私は、以前から論理的に物事を考えるのが好きでしたので、このような言葉をよく言われた記憶があります。
勿論今でも考えるということが生活の大半に使われているという事実を自覚しています。私たちは、何から何まで思考を膨らませて、思考の波の上をサーフィンしているようなものなのです。
私が今ブログを書いているという思いも、思考そのものなのですから。思考を使わなければ、ブログを書くこともできなくなってしまいます。
だから思考はとても大切で便利なツールですね。思考の中心に自我(エゴ)があるのです。つまり、私たちは思考の中心こそが自分自身だという認識をずっと持っているのです。
辛く苦しい感情を抑えるためには、考え事をするのが一番です。思考をフル回転させることで、感情を感じることなく過ごすことができることを、誰もが経験的に知っています。
考えないで感じなさい!ということの意味は、思考の中心にいる代わりに、ハートの中心に意識を持っていくことが大切だと言っているのですね。
大事な自分の感情を、あるがままに感じるにはハートの中心を開いてあげる必要があるからです。ハートを閉ざすことを自閉と呼びます。
自閉すれば、辛いことを感じなくなってその瞬間は都合がいいのですが、それは未来のあなたをあらゆる手段で困らせることになるのです。
出来る限り思考の中心から意識を逸らして、ハートの中心にいることです。例えば道端に咲いている花のあるがままの美しさを、ハートに感じさせてあげるのです。
そうすると、いずれはもう一つの中心へと意識が向かうことになります。それは、身体上の位置としてはお臍の少し下のあたりにあります。
そして、この中心こそが本質的に備わった私たちの真実の中心なのです。上の二つの中心は考えることと、感じることでした。この二つの中心は生後作られたのです。
一方で真の中心は、「ただ在る」という全体性へと繋がる中心であり、そこに意識が向かうことによってのみ、在ることへの気づきがやってくるのです。
自分の中心を思考を司る頭からハートへ、そしてハートからお臍の下(丹田)へと向かわせることです。瞑想中も丹田へと意識を持っていくと、静寂になりやすいようです。