感情をコントロールしようとしない

感情の起伏が激し過ぎて、どうにも自分を制することができなくて困っている、という方がいらっしゃいます。何とか、もう少し穏やかな人生を送りたいということですね。

その気持ちはよく分かります。いつも冷静で感情に流されずに、逆に感情を上手にコントロールできればいいのにと思ってしまったとしても不思議ではありません。

けれども、感情が感情として出てきてしまったからには、それをコントロールするということは不可能なのです。できるとしても、それはコントロールではなくて抑圧するということです。

感情が感情の形となって噴出する前の段階で、それはとても微妙なのでそれを捉えることはなかなか難しいのですが、そのときにそれを見つけてしっかり受け止めることができたなら、それは感情となる代わりに純粋なエネルギーとして残るのです。

そのエネルギーはいいも悪いもない、純粋なものであるため、他のあらゆることに使うことができるものなのです。それができるなら理想ですね。

それ以外に感情をコントロールしようとしてはいけません。一度やってきた感情は、それが如何なるものであったとしても、どれほど自分に都合の悪いものであったとしても、そのままを感じることです。

このブログでは何度も繰り返してお伝えしているとおり、感情は思考を脇に置いてそのままをしっかり味わうことができるなら、必ずその感情のエネルギーは減少していくはずなのです。

思考を割り込ませてしまうと、感情はいくら味わったとしても、すぐに勢力を取り戻してしまうのです。もしも、味わっても味わっても、その感情に悩まされるなら、思考が活動しているということを疑うことです。

感情と思考を完全に切り離すことです。感情はハートで感じるのです。もしも、そのときに思考が活発であれば、その分ハートは閉じてしまうだけでなく、その思考が新たな感情を創り出してしまうのです。

思考はあなたの部分的なものですが、ハートはあなたの全体に関わっているのです。もしも、思考を使わずに感情を味わうことができるなら、あなたは全身全霊でその中に溶けていくはずです。

そのときに、あなたは大きな変容を経験するはずです。クライアントさんの中には、本当に凄まじいくらいにそれを実践された方もいらっしゃいます。いきなり、その人のエネルギーが変わってしまうので、こちらがびっくりするくらいです。

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