便利なもの程悪用されやすい

ネット社会となり、SNS などが一般的になるにつれて、誰もが不特定多数に向けて気軽に発言できるようになりました。

そのときに、便利なのが「匿名」での書き込みですね。自分の正体を隠すことで、気負うこともなく気楽に書き込むことができるわけですから。

自分の素性がばれてしまうと、相手に気を使ったり自分が評価されることを心配して、自由な気持ちでの書き込みができなくなってしまいます。

そういう意味で、「匿名」という機能はそれなりに意味があるのです。けれども一方では、相手を批判したり否定したり、誹謗中傷のターゲットとする場合には、問題が出てきます。

ターゲットとなる側も匿名であるなら、大きな問題はないのですが、発言する側だけが匿名を使い、ターゲットとなる側の本名等が分かっている場合、対等な関係ではなくなります。

日本はネット社会としては、非常に遅れた文化の中にいると思いますね。聞いたところでは、アメリカでは相手を否定するような場合には、自分の素性を明かすのが暗黙のルールになっているようです。

相手の素性が分からないというのは、それだけで不安を感じるものです。匿名で書き込むときほど、相手に気を使うという態度が必要なのではないかと思うのです。

その代わり、言いたいことがある場合には、素性を明かした上で明確な自己表現をするのがいいのでしょうね。

ネットとはまた異なるあることで、この数日相手の素性が分からずに、少々嫌な気持ちでいたのですが、警察が調べてくれたおかげで相手のことがある程度分かり、安心したという経緯があります。

こんなちょっと珍しい体験をしても、そんな自分をただ見ていてあげられればいいのですね。

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