納得は抑圧を生む

私たちのマインドにとって、納得できるのかそうでないのかはとても大きな問題ですね。気にくわない仕事でも、納得づくでやるなら、あまり不満を感じないものです。

合理的な納得、論理的な納得の仕方もあるでしょうし、感情的な納得というものだってあるのです。納得できなければ、いつまでも心に引っかかりが残ってしまうのです。

この納得という言葉は、何となく大人が使う言葉のように思うのですが、実はとても幼い頃から私たちのマインドは納得することで、防衛しようとしてきたのです。

例えば、毎日辛い思いをしながら生活している幼い子供がいて、少しでもその苦しみから抜けたくて自分を納得させようとすることがあります。

感性が豊かで聡明な子供であれば、これはきっと自分が生まれる前に悪いことをしたからだ、その罰が今やってきているんだと思い込もうとするかもしれません。

そういう理由があれば、日々の辛さに納得することができ、少しだけ気持ちを和らげることができるからです。

ただし問題があって、でっち上げられた理由で納得できたとしてもそれは表面的なものでしかないはずで、リアルな怒りや悲しみなどの感情は抑圧されてしまうのです。

その結果は、当然のごとくいずれ未来のどこかで、隠してきた感情が表面化するときがやってくることになるのです。

納得できたとしても、それで得られるものは一過性の安心でしかないということを深く理解することが大切ですね。

そうすれば、いずれは納得するかしないかということから離れた生活ができるようになるはずです。その方が人生の瞬間瞬間を楽しめるはずです。

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