ハートを開くために、マインドを見守る

頭というのは、社会があなたにしかけたトリックにほかならない
頭というのは
社会があなたに取りつけた機械
社会があなたに押しつけた機械のようなものなのだ
ハートは生まれつきあなたについてくる
が、頭はついてはこない
それは社会によって条件づけられ、訓練されたものなのだ

by osho

↑この社会によって生後条件づけられた「頭」とは、脳みそという意味ではもちろんなく、「マインド」と言い換えればいいのです。

生まれたばかりの時には、マインドはなく、ハートの原型しかありませんでした。まず初めに、人間として感じるためにハートが開かれるのです。

ハートによって、人はこの世界とつながるようになるのです。だから幼児はハートで生きているようなもの。

ところがその後になって、親や社会から社会的な存在になれるようにとマインドを作らされてしまうのです。

これは間違いなく避けることのできないものです。誰もがマインドを持つようになるのは、当然の成り行きなのです。

問題は、ハートとマインドのバランスが崩れてしまうことです。マインドが優勢になって、ハートが閉じてしまうと頭でっかちでつまらない人間になるのです。

そうなると生きているとは言えない生き方を強いられるようになるのです。言いたいことが言えない、感情を味わうこともできずに、ロボットのようにその日を過ごすのみ。

マインドこそが自分自身なのだという思い込みに気づくこともなく、死んだような目をして生きることになるのです。

マインドの仕事とは、自己防衛に励んで社会の中でなんとか生き延びようとすることなのです。

マインドの生い立ちや仕組みなどに対する深い理解ができるようになれば、それだけでマインドから離れて、ハートを優先する生き方へと自然と変わっていくはずなのです。

そのためには、マインドをいつも見続けること。そしてリアルタイムでマインドの反応に気づいていられるようにするのです。

マインドとの距離ができるようになれば、あとは自然とハートが幼い頃のように再び開き出してくれるはずなのです。