静かに見守る者であれ

ただの観照者、静かに見守る者でありなさい。そうして見守ることは、あなたをとてつもなく助けるだろう。それは神秘の扉を開ける唯一の鍵だ。それが何かを解決するわけではない。しかし、あなたが神秘を生きる、しかもトータルに生きることを可能にしてくれる。

by osho

人生の中では、解決することがとても大切なことだと思われています。何か問題が起きたら、それをどう解決できるかが重要なことなのです。

問題を解決できない人は、人生の敗者になってしまうという感覚を誰もが持っているのですから、仕方ないですね。

そして問題を解決したその先にこそ、理想の人生が待っていてくれるというわけです。けれども、そんなことは決して起きないのです。

問題を解決すれば、すかさず次の問題が待ち構えていてすぐにでも現れようと手ぐすね引いて待っているのです。

そのおかげでマインドは戦いを辞めずに済むのですから。問題ー解決のループはマインドが戦いを継続する上では必須のことなのです。

このことに気づいた人は、問題がやってきたとしてもそれを解決することにエネルギーを使う代わりに、ただそれを見守るようになるのです。

マインドにしてみれば、見守っているだけでは自分を守ることができないと思うのですが、確かにはじめのうちはそうなるでしょうね。

けれども、それをただそのままにしておくことができると、いつかは問題は解決するためのものではなく、問題視するその見方こそが問題を作るのだと気づくのです。

問題視することからただ見守ることへと変化するなら、問題は消えてしまうのです。問題はなくなり、ただ観照だけが残るのですね。