ただプロセスが在るだけ

自分のプロセスを見守ってごらん。そうすれば、感じられるだろう。今日、お腹が空いたら、ただ見守ることだ。お腹を空かせた人がほんとうにいるのか、それとも空腹があるだけなのか?

by osho

幼い頃に、思考によって作り出しただけの自我(エゴ)が、どうやってこれほどまでに強大なものになってしまったのか?

それは、あらゆる体験に対して、自分がそれを体験したのだというように思考することで、記憶を全部改ざんしてきたからなのです。

本当は、ただそこに体験があっただけなのに、それを体験した自分がここにいるということを作り続けたのです。

だから体験の分だけエゴは大きく肥大したのです。したがってその大きさは、まさに張りぼてのようだと思えばいいのです。

お腹が空いたら、自分はお腹が空いたと思うのです。だから、お腹を空かせた自分がいるということが事実のように思えるのです。

けれども本当は空腹がただ在るということ。頭が痛いというとき、自分が頭痛を抱えていることにするのですが、実際は頭部に痛みがただあるということ。

この違いに気づくためには、いつも「○○という自分がいる」という間違いを見守っていることです。

このことに気づくと、エゴの果てしないでしゃばりに驚愕することになるでしょうね。そしてそれこそ物事を複雑にしてしまう根源なのです。

本当はとてもシンプルなのです。だって、ただ○○が在るだけなのですから。