不可能なチャレンジ

この世界には、チャレンジできることは山ほどあるのですが、その中で決してチャレンジしてはいけないものもあるのです。

それは、不可能なことです。つまり、どれほどチャンレンジしてみたところで、元々実現不可能なことであればどうしようもないので、それは単なる無駄骨に終わってしまうのです。

例えば、AがAになろうとすることは不可能なことの典型ですね。AはそのままでAなのですから、Aになろうとすることは無意味だし不可能なこと。

それはAがBになろうとすること以上に不可能なことです。でもなぜそんな無駄なチャレンジが起きうるのか?

それはAであることを忘れてしまい、元々の己の実存であるAに憧れ、Aになろうと間違った目標を作り上げてしまうということです。

だからAがAになろうとしているということは、当の本人は自分のことをAではないと信じ込んでいるということです。

だからこそAになろうと努力することができるのです。だからこの目論見は100%失敗に終わるのです。

何度も言いますが、この努力は無駄なのですが、無駄な努力でもとことんやるのであれば、無駄ではなくなる時がやってきます。

それはどれほど努力したところで無理だったと気づくとき。そのときにこそ初めて努力はいらないという大切なことに気づくことになるのです。

と同時に、己の実存はAだったということにも気づくことになるのですね。