存在していて存在しない

私はいつの頃からか、この世界、この宇宙のことを現象界と呼ぶようになりました。あらゆる現象が起きては消えていく世界だからです。

それは私たちにとっては全く知ることのできない何処かからやってきて、現象として生じた後、またその知ることのできない何処かへと消えていくのです。

その知ることのできない何処かのことを、「無」と呼んだり、「空」と呼んだりするのですが、所詮は絶対に知られ得ないものです。

現象界においては、何かが生まれて存在することになり、いずれは消えてその存在がなくなるのです。

つまりは存在するか存在しないかの世界ですね。そう捉えるなら、「空」と言うのは存在するでもしないでもないのです。

どちらでもないのですが、だからこそ私たちの思考では決して把握することができないのです。

あなたの本質は、今この瞬間でも実はその「空」にあり、この現象界にはありません。だからあなたは生まれたり消えたりしないのです。

一方で、あなたがこれが私だと信じてきた自我は、残念ながら現象界に属しているので生まれては消えていくのです。

私たちは存在とは確固としたものだと信じていますが、存在ほどあやふやなものはありません。それはちょうど海面の波しぶき程度のものと同じだからです。

あなたの脳に立ち上がる全ての決意信号は、その「空」からやってくるので、脳神経科学者にはそれが理解できないのですね。

てことで、あなたの独自の決意なんてただの思い込みの産物であって、全ては「空」からやってきたものでこの現象界は回っているのです。

じゃあもっと気楽に生きようじゃないですか〜

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