信頼と信念

この社会を生き抜く上では、信念を持って生をまっとうしようとすることが良しとされていると思います。

一つ強い信念を持っていた方が、一本筋の通った人物のように思えるし、これといった目的もなくその日暮らしをしている人よりも断然評価が高くなるはずです。

この信念ですが、言い換えると強く信じ込むことと言えます。強すぎて凝り固まった思考を信念と呼ぶのです。

つまりはマインドのものだと分かります。信念が広がって主義主張のようになっていくことも多々あるはずです。

だから信念がコロコロ変わってしまうようなら、人として信用することができなくなってしまうはずです。

一方信頼というのは、信念とは似ていて非なるものです。信念が思考から出来上がっているのに対して、純粋な信頼は一切思考を含みません。

つまり信頼には信頼する理由というものがないのです。理由なく沸き起こるものといったら、愛もそうですね。

この二つはとても似通っているといつも感じています。両者ともあなたの存在の内奥からやってくるものです。

日々信念に基づいて生きるのか、信頼とともに生きるのか、この二つは全く人生の風味が異なるものとなるでしょうね。