自我にとって目的地が絶対的に必要不可欠なものであることを、繰り返しできるだけ深く理解することです。
これが何よりも大切なことです。なぜなら、そこからあらゆる物語を解き明かすことができるからです。
目的あるいは目的地があるのは、必ず未来と決まっています。つまり、目的を設定することによって、時間空間的な広がりをもたらすことになるのです。
その時空的広がりの中で動き回るのが自我にとっての生きがいなわけです。その広がりがなければ、窒息してしまうのです。
さらに言えば、動き回るためには階級も必要なのです。レベルと言ってもいいし、グレードと言ってもいいです。
より上昇していくためには、階級が必要となり、それを登っていく姿がまさしく自我の活動を表現するのです。
もう一つ、カルマというのも実に都合のいい概念ですね。つまり、カルマを解消するということも絵に描いたような目的志向を表現しています。
このように見てくると、私たちが日頃当たり前のように扱っているものが、自我を支える助けになっているということに気付かされますね。