幼い頃からずっと、お前はダメだ!、お前のままではどうしようもない、もっとこうならなければならない、そう言い続けられたとしたら…。
しかもそれが親の怒りのエネルギーと共に突き刺さってきたとしたら、その子はどうなるのでしょうか?
幼い子供であれ大人であれ、自我は自分の存在が危ぶまれるのが最も怖いので、できる限り相手の希望に沿うようになろうとするでしょう。
そうなったら、ああ自分て何てダメな奴なんだろうという固定観念が出来上がるのです。それをずっと信じて生きていくことになるのです。
そんな病んだ親の期待に応えようとして必死に頑張るのですが、大人になったあなたは決してダメじゃないよという言葉を聞いても、そう簡単には受け入れられないのです。
それはなぜなのでしょうか?私が思うに、自分はダメだという思考と自分の存在を同化してしまっているからではないかと。
同化してしまっているので、ダメな自分ではなくなってしまったら、自分が消えてしまうという恐怖がやってくるのです。
だから、安易にそうか自分はダメな奴なんかじゃなかったんだとはならないのです。全ての思考は自分という存在とは違うものです。
自分は思考ではないということをしっかり自覚することができれば、どんな思い込みであれいずれは外していくことができるはずですね。