高齢になって認知症になった母親を見ていると、新しく何かを学ぶということが全くなくなってしまったのが分かるのです。
短期記憶がなくなってしまったので、それは無理もないことなのですね。永久記憶領域に保存されている記憶については、まだまだ使えるのですが…。
もしもあなたが将来認知症になってしまったとしたらどうしますか?今の医学ではどうしようもないので、諦めるしかない?
私はそんなことはないと思っているのです。というのも、記憶というのは便利なものですが、単に思考が使うものなのです。
つまりあなたの意識はたとえ認知症になったとしても健在なままなのです。意識は病気になることがないからです。
何が言いたいのかというと、常日頃から意識的であることを心がけつつ生活しておけば、認知症になっても自覚が揺らぐことはないのです。
母親の場合は、残念なことに無意識的に生きてきてしまったために、いざ意識を使おうとしてももう間に合わないということです。
これは仮定の話しでしかないのですが、十分に意識的である人はもしかしたら認知症になる確率が低くなるのではないかと密かに思ってもいます。
人生に意味、目的が見出だせるか、その視点で認知症に関して言及されておられる方が既にいらっしゃいます。私も日頃から、そのことについては、同じ考えです。病気の多くは他社基準(社会の要求、外の世界に意識が引っ張られすぎている状態)で生きてしまって、自分の人生を生きていないところが原因かなと思っています。
このブログで言わんとしていることは、十分に意識的であれば仮に認知症になったとしても、また違った状態になるはずだということです。意識は記憶とは無関係だからですね。無目的に生きると認知症になりやすい云々ということとは、また違う視点で述べています。