最近は夕食を終えてゆっくりしている時間帯になると、認知症を患ってしまった母親の様子をリモートカメラで確認しながら過ごすようになりました。
認知症の症状の一つなのかどうかは分かりませんが、頻繁に目を覚ましてはトイレに行ったり、台所で冷蔵庫の中を覗き込んだりするのです。
家の中を彷徨しているような感じですね。そして最近特に私の部屋を訪ねてくることが増え、そこから二人の会話が始まるのです。
母親のマインドは不安を原動力として様々な心配事を作り出してしまうので、いつも悶々としている様子がよく分かるのです。
それも尤もなことで、日々の生活の記憶がほとんどない状態なので、明日のことを考え出せば全てが終わりのない心配のループにはまるのです。
もう一年以上毎日同じデイサービスセンターに行っていることを伝えて、明日も同じだよと伝えたところで、もちろん納得できないのです。
母親からしたら、そう言われても明日はじめて知らないところにいかなければならないのかとなるわけです。
記憶がないことを分かってはいるつもりでも、なかなか相手の立場に立って考えてあげることって難しいことだなとつくづく感じます。
30分ほど話しをしてようやく落ち着いて寝たと思ったら、20分くらいですぐに起きてウロウロする姿を見ると、ちょっと虚しくなりますね。
それでも、人間のマインドの仕組みや働きがどうなっているのかを知る上で、物凄く参考になるのでその点はありがたいのです。
さて今日は母親の中のどういった人格が出てくるのか、その人と話すことを少しは楽しみにしておこうと思います。