人並みに勉強をし、人並みに仕事をし、人並みに結婚をし、人並みに歳を取り、これまでずっと生きてきました。
けれども、それは表面的なことばかりで、自分の正直な気持ちとしては、そういうことにはほとんど興味がなかったのです。
色々な遊びを試してみたし、ゲームにハマることもあったし、水泳や身体を鍛えることもやってきましたが、全ては本質的なことではないと感じていました。
どれもこれも、割とすぐに飽きてしまうし、長続きしないのはそれに打ち込む気持ちのエネルギーが薄いということがあったのです。
そんな中、断続的にでも続けてこれたのは、思考を見ること、思考に飲み込まれないこと、意識的であること等々。
自分の存在、自我、思考、意識などの理解を深めたいという思いだけは消えなかったのです。なるほどそれが自分の人生なのかもと。
何せ他に興味が続くものがほとんどないのですから仕方がないというのか、幸運だったというのか、いずれにしても残りの人生をかけるものが明確になったのです。
こんな人生があってもいいのかも知れないなと。1にも2にも実践あるのみなのですが、それが続けられている時は満足を感じますね。
時々もらえる飴玉に喜びつつ、自分の中にいる探究者が力尽きないように生きていけたらいいなと思うのです。
そして最後には、探究者などいないことを見抜いて一件落着となるのが夢ですね。