私たちの誰もが患っているたった一つの病、それは「同一化」です。常に、何かと同化してしまって、それに気づかずにいるのです。
同化をはずすことさえできれば、自分の本質に気づくことになります。では一体何と同化しているというのでしょう?
まずは、自我ですね。私たちがこれが自分だと思っているもの、この個人としての自分を自我と呼ぶのですが、これは同化なのです。
そしてこの同化を継続したままで、他のあらゆるものとの同化も行なっているのです。同化とは、何かと一つになってしまうこと。
思考と一つになれば、思考と同化していることになるし、怒りや悲しみなどの感情と一つになれば、その感情と同化していることになるのです。
同化という病から抜け出すには、たった一つの方法があるのみです。それは、見守り続けることなのです。
ただ見ることによって、同化しているものとの距離ができるために、それが自分自身ではないと気づくことになるのです。
もしもあなたがしっかりと意識的に生きることができるなら、それは自分自身をずっと見守ることを意味するので、自我との同化が緩んでくるのです。
いつかはその同化が外れる日を夢見て…。