昔よくお菓子などのおまけとして付いていた、見る角度を変えると違う絵が見えてくるプレートがあったのをご存知でしょうか?
専門的にはレンティキュラー方式というらしいですが、製造コストが意外にかかるらしくて、最近ではほとんど見ることもなくなりました。
この世界のことをボーっとイメージしていたときに、ふとそのお菓子の景品のカードのことを思い出しました。 この見る角度を変えることによって全く違うものが見えてくるカードと、この世界はまさに同じなんだな~と思います。
この世界は見る角度を変える代わりに自分のマインドを変えることによって、全く違う様相を呈してくるということです。
自分の周りにいて、日ごろからいやな人だなあと思って、ついその人に会うことがうっとうしくなってしまうことはありますね。それは、その人のことを自分のある一部のマインドを使って見ているわけです。
そのマインドの部分を使い続ける限り、その人を天使のように思って見ることはできません。これはどんな努力をしようが、変わることはありません。
しかし、自分のマインドの違う部分を使ってその人のことを見つめてみると、例のカードと同じように、全く違ったその人を見つけることができるのです。
そして見る対象は人に限らず、ありとあらゆるものに対して同じことが起こります。道端に生えている名もない草を見ても、虫一匹を見ても、何もかもがこのマインドを変えることで違って見えてくるのです。
目の前に見えることをそのまま信じないことです。私たちはおまけのカードのように片方の見方ばかりを使って見えるものを判断してしまっています。
すべての事物はもう一つの顔を持っていることをいつも覚えておくことです。何かを前にして、自分がいい気持ちがしないときは、必ずもう一つの見方があると思い出すことです。
そしてその時にもう一つのマインドで見ることができたら、必ず穏やかな気持ちのいい自分になることができます。自分が見ようとして選ぶほうを見ることになるという真実を忘れないことですね。